[file-674]「電子書籍のUD:読書をする前に「使い方」を理解しなければいけない」- 新しい書籍のカタチ(245)
3月1日(木)「電子書籍のUD:読書をする前に「使い方」を理解しなければいけない」- 新しい書籍のカタチ(245)」9:04/MP3
音声の概要:
Kindle for Androidがアップデートし、ピンチイン・ピンチアウトでテキストのサイズを変更できるようになりました。読書しながら、線を引いたり、メモをとる人たちにとっては、待望の機能。線を引く場合、行を指で選択しなければいけませんが、文字が小さいと誤操作してしまう可能性が高くなってしまいます。「読みやすい文字サイズ」と「選択しやすい文字サイズ」は必ずしも一致しませんので、線を引く度に、メニューから選択することになってしまうのです。ピンチイン・ピンチアウトで同様の操作が可能になると、かなり楽になります。
さて、このようにリーディングシステムは、日々改善されているわけですが、アップデート時に「どこが改善されたのか」確認しておかないと、新機能や改善点に気づかないまま使うことになってしまいます。更新履歴はいつでも参照できますが、一般ユーザがわざわざ調べるとは思えません。また、同じKindleアプリでもiOSとAndroidでは、異なる機能が多々あります。たとえば、ピンチイン・ピンチアウトによるテキストサイズの変更機能はAndroid版だけで、iPad版にはありません。逆に、iPad版に搭載されている段組み表示機能は、Android版に備わっていません。
電子書籍で快適に読書するためには、ある程度「使い方」の学習が必要です。
電子書籍ストアのアカウント登録から、アプリ(リーディングシステム)の操作方法まで、PCをあまり使ったことのない人にとっては軽視できない教育コストになります。
音声の参考:
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